木村知事の高雄市初訪問を歓迎するため、「高雄熊」と「くまモン」が一緒に登場し、一行を出迎えた。同じ熊をモチーフにしたマスコットの愉快なやり取りに、木村知事一行は大喜びだった。陳市長は、「高雄と熊本の友好関係は、高雄熊とくまモンの兄弟関係のようだ。これまで両市は、地震や台風などの災害に見舞われるたびに慰め合い、助け合ってきた。2年前に熊本を訪れた時は、熊本市の大西一史市長が自ら同行して熊本城の天守閣を案内してくれたが、日本人よりも台湾人観光客を多く見かけた。阿蘇山も景色が美しく、訪れる価値があると思った。直行便再開で観光のチャンスも生まれている。近いうちにまた訪問したい」と語った。
一方、初めての高雄訪問となり、直行便の利便性を体験した木村知事は、新型コロナウイルスの感染拡大後に直行便が中断されたが、ようやく再開され、高雄を訪問したいという念願が叶ったと話した。また、直行便の再開は、熊本と高雄の交流を促進するだけでなく、双方の様々なパートナーシップを推進すると指摘。また、世界最大のファウンドリー、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出を機に、今後双方が関連分野で人材交流を図り、台湾のサイエンスパーク推進の成功例から学びたいと期待を寄せた。木村知事はまた、先週末に高雄市で開催された「日光海島生活節(サンシャイン・アイランド・フェスティバル)」に参加した熊本県が、台湾の人々から歓迎されたことに言及し、直行便が都市間の文化交流をさらに促進するよう期待していると強調した。
陳市長はこれに対し、TSMCの熊本と高雄への投資は、国境を越えた双方のより緊密な産学連携を発展させ、台湾と日本の半導体産業の相互支援につながるサプライチェーンやハイテク産業の協働体制を構築し、高雄・熊本間の経済戦略パートナーシップ推進を加速させることができると信じていると語った。